tagger(タガー)・・・言葉の妙
◎おにごっこをしていて、自分が「おに」になると、そのことが受け入れられなくて怒ってしまう子供がいます。自分が「おに」になる...。「おに」のことばのイメージが「負け」「悪者」と一般的にあまり良いもの ではないので、嫌な気持ちになってしまうのでしょう。
◎ところで、「tagger(タガー)」ということばからは、どんなことをイメージされますか? 「なんかかっ こいい」「トラやヒョウのような強そうな動物?」「悪をやっつける戦闘ロボ?」ということになるでしょう か。これは実は、おにごっこなどの「おに」という意味です。同じ意味なのに、ことばの響きによってかな り印象が変わってきますね。 ※これは、先日おにごっこをしていた子供が「おに」になってしまい、一瞬感情が高ぶってしまいましたが、 「タガーになった!」と自分で言い聞かせて、引き続き楽しく遊ぶことができたという事例から引用したも のです。(この子供は英語の単語に詳しいです)
・「あと 30 分しかない」と「あと 30 分もある」
・「宿題が終わるまで遊べません」と「宿題が終わったら遊べるよ」
同じような内容なのに、言い方ひとつで受け止める印象が変わってきますね。このよう な例が他にもいろいろあります。
◇部屋におもちゃがちらかっている場合
・「おもちゃを片付けなさい!」
・「さあ、いっしょにおもちゃを片付けましょう!」
・「使ったおもちゃ、どうするんだっけ?」
◇テストの点数がよくない場合
・「またこんな点数? ちゃんと勉強しなさい!」
・「だけど名前の字が上手に書けているね」
・「前回よりは点が上がったじゃない」
◎言い方次第で、モチベーションが上がったり下がったりします。私たち大人が「ことばのセン ス」を高められるように、日頃から心がけたいですね。