口答えするようになった
2024年04月17日
◎「前はとても素直でいい子だったのに、最近は親に口答えするようになった」「去年は宿題をやっていたのに、今年はやらなくなっている」などの話を保護者から聞くことがあります。
◎「ダメになってしまったのか?」「退行したのか?」ーいえ、そうではありません。小学校1~2年生の頃は、大人とに関係を軸に、大人に頼りながら、学習、生活、対人関係を成り立たせています。ところが、3~5年生の頃になると少しずつ自立に向かい始めます。すると、次のような様子を示すことがあります。
・大人に従うよりも、あえて自分の意思を押し通そうとしたり、大人に反抗したりする。
・友達と比較し、自分の「できる」「できない」を自覚し気にするようになる。自分のできていないことや苦手なことを指摘されたくない。
◎特に3~5年生頃の子供は、まだまだ大人に甘えたい気持ちと、自立したい気持ちとが入り交じっています。そのため、大人たちを戸惑わせることもしばしば見られるのです。子供たちが大人になるに向けて成長していく過程で通らなければならない問題であり、ハードルでもあります。私たち大人も誰もが経験していることでしょう。大人自身が子供時代を思い出して、「自分ならどのように扱われたいか」と考えるとよいでしょう。
◎「できることが増える」「わかることが増える」ことだけが成長ではありません。大人を悩ませることになっても、これも成長です。でも、大人としては戸惑いますよね。